リュネビル刺繍初心者に向けて

リュネビル刺繍を始めてみたい初心者の方に、まずその歴史と必要な刺繍道具をご紹介致します。

リュネビル刺繍とは

リュネビル刺繍とは、フランスのロレーヌ地方のリュネビルを中心に発展した刺繍です。
クロシェ・ド・リュネビルという、特殊な道具を使う技法は、1810年にリュネビルに現れました。
この刺繍が普通の刺繍と違うのは、カギ針状の道具「クロシェ」を使い、両手を使って、固定された刺繍枠で、生地の裏面から沢山のビーズやスパンコールを素早く刺繍する点です。
古くから刺繍にビーズを使うことはめずらしいことではありませんでしたが、このビーズをクロシェでつけていく技術は特殊なものでした。
今では、「オートクチュール刺繍」とも呼ばれ、刺繍やハンドメイド愛好家に親しまれるようになりました。
ビーズとスパンコールが生み出す素材の多様性やリュネビル刺繍技術の可能性は、人々の心を惹きつけ、世界中のオートクチュールや舞台衣装の世界に素晴らしい輝きを提供し続けています。

初めてのリュネビル

リュネビル刺繍を始める為に、まず最初に必要なお道具が「クロシェ」と、「刺繍枠」です。
【 クロシェ 】

リュネビル刺繍では、「クロシェ・ド・リュネビル」と呼ばれる刺繍針を使います。
とても細く鋭利なカギ針で、利き手でペンのように持ち、もう片方の手で刺繍糸を先端にひっかけながらステッチをします。
クロシェの針先には、一番細い70番、定番の80番、少し太めの90番、もっと太い120番、、、とサイズがあります。(数字が大きくなる毎に太くなっていきます)
基本的に、最初は80番のクロシェがあれば、ほとんどの作業は事足ります。
但し、刺繍する材料によっては、異なるサイズの針先を用意して使い分ける場合もあります。
刺繍する布にはあまり左右されません。厚手の生地であっても70~90番でお使い頂けます。

もし、サイズの異なる複数の針先を用意する場合には、サイズ毎に柄を取り揃えておくことをお勧めします。
クロシェの針先は、柄に付いているネジを回して交換することができますが、正しい位置にセッテイングすることは容易では無く、都度交換も一苦労だからです。
さらに、120番などは一目で太いと判断できますが、それ以外の70~90番の針先は、サイズの大差が無く、区別が付きにくいため、柄毎にサイズを表す印を付けておくのが便利です。

クロシェ一覧はこちら
【 刺繍枠 】

リュネビル刺繍は両手を使って刺繍をします。
つまり、刺繍枠を片手で持ちながらではリュネビル刺繍をすることできません。固定された刺繍枠を用意しましょう。
また、生地の裏面を見ながら刺繍をしたり、表面から確認をしたりする為、簡単にワンタッチで枠を表裏ひっくり返せるものが必要です。
刺繍枠には、丸枠、四角枠「ウルド」、メティエなど、幾つかのタイプがあります。

刺繍枠一覧はこちら

リュネビル刺繍用の刺繍枠について

丸刺繍枠
【 丸刺繍枠 】

お気軽に、簡単に初めたい方には、スタンドタイプの丸刺繍枠をおすすめしています。
スタンドタイプとは、丸刺繍枠に「くるりん」と台座のセットを組み合わせたものです。
回転アタッチメント「くるりん」を併用することにより、ハンドルを回すだけで360度回転することができるので、表裏の回転はもちろんのこと、自由な角度で固定して作業もできます。
使う時は、椅子に座り、腿の下に台座の平たいパーツを挟んで体重で固定し、刺繍をします。
ウルド
【 ウルド 】

四角型の卓上型の刺繍枠で、簡単なステップでサッと布を張ることができます。
この刺繍枠ウルドも、卓上の台となる外枠部分と、布を張る内枠が取り外せ、簡単に表裏をひっくり返して刺繍することができます。
また、卓上で刺繍することで、作業する場所が目線の近くになり、背筋も伸ばせて楽な姿勢で取り組むことができます。
刺繍台の脚にはアジャスターがついており、高さの微調整もできます。
刺繍を始める為の一連の作業のスムーズさと、刺繍時の姿勢を重要視される方におすすめです。
メティエ
【 メティエ 】

刺繍台や家具などに据えて、テーブルのように使用できる、本格的な四角い大きな刺繍枠です。
枠の上下に付いている布テープに、刺繍したい生地を縫い付け、補助用綿テープを使いながら生地をしっかりと張ることができます。
安定した姿勢で刺繍をすることができ、作業がしやすく、効率も完成度も上がります。
広い面積に刺繍できるのも利点ですが、メティエに生地を張るのに、少し時間と手間が必要な為、どちらかというと上級者向けの刺繍枠です。
初心者の方が、リュネビル刺繍を始める為には「クロシェ(針)」と、「固定された刺繍枠」が必須です。
刺繍に使う糸や、布、材料は、お好みの物をご用意頂いて構いませんが、この刺繍の特殊さから、初心者の方は慣れるまで、糸は「フィラガン」、布は「オーガンジー」をおすすめしております。

【 小さな手芸屋さん 】では、リュネビル刺繍の道具から材料まで、一流の作家さんも愛用する製品を取り揃えております。

初めての挑戦で不安な方は、少しでも快適に刺繍を進めるために、信頼の置ける刺繍道具類をご利用いただくのがおすすめです。
素敵な刺繍材料や刺繍道具に囲まれて、ぜひこの美しいリュネビル刺繍の世界をお楽しみくださいませ。

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販売業者 小さな手芸屋さん
住所 223-0052
神奈川県横浜市港北区綱島東1-16-23-405 *実店舗はございません
TEL 045-873-2336/070-6646-8407
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